60代男性:脊柱管狭窄症、腰の痛み、左臀部の痛み、痺れ

来院理由

整形外科に通っていたものの症状不変のため

どんな患者さんの症例なのか

常に左腰から左臀部にかけての痛みがある
朝の起きた際や同じ姿勢からの動きだしで痛みが増大
仰向けの体勢や前屈姿勢をとると痛みが強くなり左下肢に痺れも出てくる

 

初回時の症状

杖がないと歩行困難
腰椎が伸展できない為、仰向きやうつ伏せができない
腰の痛み(L >R)、左臀部の痛み、痺れ

当院での施術内容

部分別矯正、全身矯正、鍼治療、運動療法

初回施術(発症初期)

初回時は歩行障害や痺れによる感覚異常が強く出ており、痛みも強く杖なしでは歩行困難な状態。また体位変換する際にも痛みや痺れが伴っていたため
神経症状を抑えるためローラーを用いた狭窄症部分の腰椎の矯正。炎症も強く痛みを鎮痛する目的でのアイシング
→術後の痛みの変化は見られなかったが歩きやすさや背筋が伸びる感覚を感じてもらえた。
患部の安定を出すのと不正運動を抑止するためテーピング固定を行なった

2回目の施術(3日後)

術後3~4hは症状が楽になるがその後痛みが戻ってくる。
前回と同様に運動療法と腰椎に対しての部分矯正を実施しテーピングを貼付した。
自宅でもできる体操指導を行った。

3回目の施術(5日後)

術後の3~4hは症状は落ち着くがまた戻ってきてしまう。
痛みの強さは2割程度減少したが痺れや杖がないと歩行はまだ困難

2週間後

痛みの強さは3割程度減少しているが動きはじめなどに痛みが強くでる。
腰椎の後弯が強いため全身のローラー矯正をうけていただくことにした。
術後は来院時より2割程度痛みが減少。
痛みは軽減したものの痺れが残っている状態なため神経症状に対して鍼治療の提案を行った。

3ヶ月後

杖なしでも歩行可能な状態になった。
痛みのレベルは日常生活では2割程度残るが体操やアイシングをするとさらに減少する。
症状としては落ち着いていき再発予防もかねて全身矯正と鍼灸治療でメンテナンスとして継続通院

担当者コメント

腰椎の後弯が強く、強い痛みの為お腹回りの筋肉が強い筋緊張を起こしており可動域の制限や動作時痛が著名に出てしまったものと考えられます。
普段から背中を丸めた姿勢の方が楽と仰っていた為、再発予防のために普段からの姿勢の意識や体操、アイシングをしていただくように指導させて頂きました。
最初の数回は症状変化がなく患者さん自身も不安になりながらも、自宅でのセルフケアやアイシングを行ってくれていたので、そこも改善に大きく寄与したと考えます。